2021年2月5日 12:00飲食店におけるフードのテイクアウト・デリバリーに必要なこと(容器など)
2020年の春頃から人々の生活を一変させた新型コロナウイルスは、ビジネスにおいても大きな影響を与えました。
特に対面で飛沫による感染の可能性が高い飲食店(フード業界)は、衛生対策に追われる日々を過ごしています。
実店舗への来店だけで売上を見込むのは難しく、新たな販売チャネルとしてテイクアウト・デリバリー・ネット販売に取り組み、力を入れるお店が増加しています。
2021年になってもまだ終息が見えない中、この新たなチャネルで利益を確保していく必要があります。
今回の記事では、フードのテイクアウト・デリバリーに必要な準備(容器や注意点)についてまとめています。
必要な資格や申請は?
飲食店がテイクアウトやデリバリーを始めるにあたり必要なものは『飲食店営業許可』になります。
既存のお店であればすでに取得しているものになりますので、新たに申請したり許可を得る必要はありません。
しかし、取り扱う料理やメニューによっては別の許可が必要になるため、事前に保健所に確認しておきましょう。
店内飲食とテイクアウト・デリバリーの違い
同じ料理を扱う場合でも、店内飲食とは勝手が違うことがあります。
いきなり「明日からしよう!」というのは難しいため、下記のような事を整理しつつ諸々の準備を進めておきます。
料理の容器
昔から馴染みのある『出前』の場合、料理を入れる器やお皿は店内と同じものを使用し、食後にお店のスタッフが取りに行くというスタイルがあります。
しかし近年普及しているデリバリーでは、使い捨ての容器に入れられているものがほとんどです。
その為、お店の料理に合わせた容器を仕入れる必要があります。
フード容器選びのポイントは後述していますが、自店の料理にあった容器を選定します。
◇告知
テイクアウトやデリバリーはお店に取り組みの有無が変わります。
また新たに始める場合は、既存のお客様も知らない状態です。
紙やWebなどの媒体を活用して告知します。
- 店内POP、店頭ポスター
- チラシ、フライヤーの配布
- 顧客へのDMやLINE
- 自店SNSアカウントでの発信
- ホームページやGoogleマップに掲載
- 各種ポータルサイトに掲載
販売方法
自店だけの集客ではたくさんの方から注文を頂くのは難しため、新規集客するために販売チャネルを増やしておくのが得策です。
消費者が利用しているテイクアウト・デリバリーアプリに登録して露出を増やします。
各アプリによって条件が多少異なりますが、似たものが多いため1つ運用しておくと他のものも対応しやすくなります。
テイクアウトアプリに関しては、以前の記事にまとめてありますのでご覧ください。
>テイクアウトアプリ5選!飲食店の売上げアップに欠かせない販路に。
デリバリーに関しては、対応地域や条件が異なりますが以下のようなアプリがあります。
掲載料金や手数料も異なりますので、事前に確認しておきましょう。
- Uber Eats (ウーバーイーツ)
- 出前館
- 楽天デリバリー
- menu
- LINEデリマ
- dデリバリー
- DiDi
料金の設定
テイクアウトやデリバリーで同じ料理を扱う場合でも、料金を変えているお店が多く存在します。
これはコストが変わるからです。
店内飲食しない分、テナント代(店内の占有)に影響しないのがメリットですが、容器や袋など別のコストがかかります。
また、外部プロットフォームを使用した場合は手数料がかかる場合があります。
その為、通常の料金より数%〜40%ほど高く設定している場合があります。
【軽減税率】
店内飲食の場合の消費税は10%ですが、テイクアウトやデリバリーの消費税は8%になります。
レジや注文・会計システムへの設定をしておきます。
衛生管理
作りたての料理をすぐに提供できる店内飲食と違い、テイクアウトやデリバリーは数十分後に食べられることになります。
その為、『保温』『保冷』に気をつけなければいけません。
特に生モノや低温調理のメニューは食中毒のリスクが上がりますので注意が必要です。
オペレーション
目の前のお客様から注文されるのと違い、テイクアウトやデリバリーの注文は突然やってきます。
そして、それぞれの専用端末やアプリから注文が入ってくるため、見逃さないようにしなければいけません。
また、出来るだけ早く料理を提供できるよう仕込みや容器の準備をしておくことが大切です。
テイクアウト・デリバリー容器の選び方
取り扱うメニュー(フード・スープ・ドリンクなど)によって、容器は異なりますが、『料理が入れば良い』というわけではありません。
容器選定は下記3点がポイントになります。
形状(サイズや形)
料理に合った形状にします。
お弁当・一品料理・サンドイッチ・スイーツ・ケーキなど、既製の容器が存在します。提供する料理の種類に合わせて仕切りを考慮し、量に合わせたサイズにしておきます。
水分や液体を含んだメニューの場合は、容器がちゃんと密閉されるかどうかも重要です。
材質・機能
プラスチックか紙の容器で機能が変わります。
水分や液体がからむものはプラスチック容器がオススメです。
環境や分別のことを考慮すると『紙の容器』が好まれる傾向もあります。お箸やスプーンなどと合わせて準備しておきます。
【保温・保冷】
使い捨て容器を使う場合、容器自体に保温・保冷効果はありません。
保温したい時は商品をラップで包む。保冷したい時は保冷剤を入れる。などの工夫が必要です。
色味やデザイン
料理に合う色やデザインの容器・パッケージにすると料理がより美味しそうに見えます。
また、コロナ禍で不要不急のメッセージが出される中、外出する機会が減り、デリバリーした料理をSNSで投稿するユーザーが増えています。
映える料理にしておくことで、ユーザーが自店の料理をSNSにアップしてくれる可能性が上がりますので、おしゃれなデザインのものがオススメです。
まとめ
新型コロナウイルスの影響を考えると、飲食店や専門店などの「フードのテイクアウト・デリバリー」は当面重要な施策になりそうです。
しっかりと準備(容器やオペレーション)をし、改善を重ねることで売上を確保していきましょう。
天満紙器では、フードテイクアウト・デリバリー用の容器を取り揃えております。
お客様のご要望に応じて紙容器の別注デザインや別注型も可能ですのでお気軽にお問合せください。またフードパッケージのカタログもダウンロードして頂くことが可能です。