2019年12月5日 12:06シフォンケーキの由来や歴史、材料にサラダ油を使う理由などの豆知識
ふわふわとした食感に癒されるシフォンケーキは、ほっと一息つきたいときにぴったりのお菓子。
シンプルなスイーツに思えますが、シフォンケーキが持っているさまざまな魅力を知ればもっと美味しく感じられるもの。
今回は、シフォンケーキの由来や歴史、作るときにも役立つ材料のさまざまな豆知識をご紹介します。
シフォンケーキという名前の由来は?
「シフォン」とは、絹で織られた薄い布のこと。
「シフォンブラウス」や「シフォンスカート」など、ファッション用語でも馴染み深い言葉です。
シフォンケーキは空気をたくさん含んだメレンゲを材料に作るため、絹で織られた薄い布のようにふんわりと軽い独特の食感なのが大きな特徴。
生地の様子が薄い絹織物(シフォン)のようにきめ細かいので、「シフォンケーキ」という名前が付けられたのが名前の由来です。
シフォンケーキの歴史を知ろう
シフォンケーキはアメリカ生まれのスイーツとして、世界中の人々に親しまれています。
発祥などの歴史を知ると、毎日のティータイムやシフォンケーキ作りがもっと楽しく感じられます。
シフォンケーキの発祥はいつ?
最初にシフォンケーキが作られたのは、1927年のこと。
ロサンゼルスの料理愛好家であるハリー・ベーカーによって作られました。
材料に卵白のみを使って作る「エンゼルフードケーキ」のレシピを元に考案され、生地の見た目や食感から「シフォンケーキ」と名付けたのが始まりです。
薄絹のように柔らかくて美味しいシフォンケーキはすぐに噂になり、セレブタレントのパーティーや有名なレストランにも届けられるほど高い評判を獲得。
しかし、シフォンケーキが誕生してから20年の間、ハリー・ベーカーはレシピを公表しなかったため、作り方や材料が分からない謎のスイーツとして知られていました。
しかし1947年、これまで極秘とされていたシフォンケーキのレシピは、アメリカの大手食品会社に売却されました。
その後レシピ本やラジオ番組などでレシピが公開され、材料にサラダ油を使用することなどが初めて明かされたのです。
レシピが広まるにつれて、高級感あるスイーツとして親しまれてきたシフォンケーキは手軽に作れる身近なお菓子に大変身!
1940年代後半~1950年代にはアメリカ中でブームになるほど、有名なスイーツになりました。
日本へシフォンケーキがやって来た時期は?
シフォンケーキが日本に伝来したのは1980年代頃といわれています。
アメリカンホームメイドケーキ専門店がシフォンケーキを販売して以降、日本でもシフォンケーキは大人気に。
1990年代には多数のシフォンケーキレシピ本が出版され、家庭でも作られるようになりました。
ふんわりとした食感と優しい風味はどんな人にも好まれやすく、小さな子どもから大人までたくさんの人々に親しまれています。
ふわふわの秘密は?シフォンケーキの豆知識
ふわふわと柔らかい食感のシフォンケーキは、材料や作り方にさまざまな秘密を持っているのが魅力的。
サラダ油を使ったり型の真ん中に穴が空いていたりと、シフォンケーキならではの特徴があるのもポイントです。
豆知識を知っておくとシフォンケーキがさらに奥深く感じられるだけでなく、美味しく作るためのポイントとしても役立てられます。
シフォンケーキの材料にサラダ油を使う理由は?
シフォンケーキを作るときは、バターではなくサラダ油を材料に使うのが特徴。
粘性の低い油を使用して生地中にまんべんなく油脂を行きわたらせ、ふわふわと柔らかい触感に仕上げるためです。
サラダ油のように常温でも液体状の油は、生地を膨らませるグルテンをなめらかにして伸びを良くする働きがあります。
バターを使った場合よりもふんわりと膨らみやすく、軽くてボリューミーな状態の生地に焼き上げることが可能です。
なぜシフォンケーキ型の真ん中に穴が空いているの?
シフォンケーキ作りに使う型の真ん中には、筒状のような穴が空けられています。
この穴は何のためにあるのでしょうか?
シフォンケーキの型は、背が高いものが多いですよね。
そのため、真ん中に穴が空いていないと、オーブンの熱源から遠い生地の中心部分まで熱が行き渡りません。
生地が生焼けになってしまうのを防ぐため、型の中心部分に穴が空いているというわけです。
真ん中の穴からもしっかりと火を入れて焼き上げることで、シフォンケーキ独特のふわふわの食感に仕上がるのですね。
シフォンケーキ・スポンジケーキ・パウンドケーキの違いは?
同じふわふわのケーキでも、シフォンケーキ・スポンジケーキ・パウンドケーキには使用する材料などの違いがあります。
シフォンケーキはバターの代わりにサラダ油を使い、しっかりと泡立てたメレンゲをベースにして作るスイーツ。
非常に生地が柔らかく、軽い口当たりとふわふわした独特の食感が特徴です。
スポンジケーキは小麦粉と砂糖、卵を使って作るシンプルなスポンジ状のケーキ。
ショートケーキやロールケーキなどさまざまなケーキのベースとして用いられることが多く、ほどよい甘さが口の中に優しく広がります。
パウンドケーキは小麦粉・砂糖・卵・バターの4つを材料に使う、シンプルなレシピのケーキです。
砂糖とバターをたっぷり入れて作るため、豊かなコクをしっかり感じられる贅沢な風味に仕上げられるのが魅力的。
オーソドックスなシフォンケーキのレシピ
家庭でも気軽に作りやすい、オーソドックスなシフォンケーキのレシピを紹介します。
材料
卵黄 4個
グラニュー糖 50g
サラダ油 30ml
牛乳 90g
薄力粉 100g
ベーキングパウダー 8g
卵白 250g
グラニュー糖(メレンゲ用) 50g
作り方
1.まず、ボウルに卵黄と砂糖を入れ、白っぽくもったりした状態になるまでハンドミキサーで混ぜ合わせます。
2.サラダ油を加えてホイッパーでよく混ぜ、馴染んだら牛乳を複数回に分けて加えきちんと馴染ませます。
3.材料が混ざったら薄力粉とベーキングパウダーを一度に入れ、粉気がなくなるまでホイッパーでよく混ぜます。
4.別のボウルに卵白を入れて、グラニュー糖を複数回に分けて加えながら、しっかりとツノが立つまで泡立てます。
5.卵黄が入ったボウルにメレンゲの1/3を入れて切り混ぜ、固さを調整したら残りのメレンゲも加えて、泡を潰さないように気を付けながら馴染ませます。
6.シフォン型に生地を流し入れたら表面をゴムベラでならし、180℃に熱したオーブンで25~30分焼きます。
7.焼き上がったら型から外さないまま、逆さまにして冷ませば完成です。
おわりに
今回は、シフォンケーキの由来や歴史、
ふわふわとした食感に癒されるシフォンケーキは、ほっと一息つきたいときにぴったりのお菓子。
シンプルなスイーツに思えますが、シフォンケーキが持っているさまざまな魅力を知ればもっと美味しく感じられるもの。
今回は、シフォンケーキの由来や歴史、作るときにも役立つ材料のさまざまな豆知識をご紹介します。
シフォンケーキという名前の由来は?
「シフォン」とは、絹で織られた薄い布のこと。
「シフォンブラウス」や「シフォンスカート」など、ファッション用語でも馴染み深い言葉です。
シフォンケーキは空気をたくさん含んだメレンゲを材料に作るため、絹で織られた薄い布のようにふんわりと軽い独特の食感なのが大きな特徴。
生地の様子が薄い絹織物(シフォン)のようにきめ細かいので、「シフォンケーキ」という名前が付けられたのが名前の由来です。
シフォンケーキの歴史を知ろう
シフォンケーキはアメリカ生まれのスイーツとして、世界中の人々に親しまれています。
発祥などの歴史を知ると、毎日のティータイムやシフォンケーキ作りがもっと楽しく感じられます。
シフォンケーキの発祥はいつ?
最初にシフォンケーキが作られたのは、1927年のこと。
ロサンゼルスの料理愛好家であるハリー・ベーカーによって作られました。
材料に卵白のみを使って作る「エンゼルフードケーキ」のレシピを元に考案され、生地の見た目や食感から「シフォンケーキ」と名付けたのが始まりです。
薄絹のように柔らかくて美味しいシフォンケーキはすぐに噂になり、セレブタレントのパーティーや有名なレストランにも届けられるほど高い評判を獲得。
しかし、シフォンケーキが誕生してから20年の間、ハリー・ベーカーはレシピを公表しなかったため、作り方や材料が分からない謎のスイーツとして知られていました。
しかし1947年、これまで極秘とされていたシフォンケーキのレシピは、アメリカの大手食品会社に売却されました。
その後レシピ本やラジオ番組などでレシピが公開され、材料にサラダ油を使用することなどが初めて明かされたのです。
レシピが広まるにつれて、高級感あるスイーツとして親しまれてきたシフォンケーキは手軽に作れる身近なお菓子に大変身!
1940年代後半~1950年代にはアメリカ中でブームになるほど、有名なスイーツになりました。
日本へシフォンケーキがやって来た時期は?
シフォンケーキが日本に伝来したのは1980年代頃といわれています。
アメリカンホームメイドケーキ専門店がシフォンケーキを販売して以降、日本でもシフォンケーキは大人気に。
1990年代には多数のシフォンケーキレシピ本が出版され、家庭でも作られるようになりました。
ふんわりとした食感と優しい風味はどんな人にも好まれやすく、小さな子どもから大人までたくさんの人々に親しまれています。
ふわふわの秘密は?シフォンケーキの豆知識
ふわふわと柔らかい食感のシフォンケーキは、材料や作り方にさまざまな秘密を持っているのが魅力的。
サラダ油を使ったり型の真ん中に穴が空いていたりと、シフォンケーキならではの特徴があるのもポイントです。
豆知識を知っておくとシフォンケーキがさらに奥深く感じられるだけでなく、美味しく作るためのポイントとしても役立てられます。
シフォンケーキの材料にサラダ油を使う理由は?
シフォンケーキを作るときは、バターではなくサラダ油を材料に使うのが特徴。
粘性の低い油を使用して生地中にまんべんなく油脂を行きわたらせ、ふわふわと柔らかい触感に仕上げるためです。
サラダ油のように常温でも液体状の油は、生地を膨らませるグルテンをなめらかにして伸びを良くする働きがあります。
バターを使った場合よりもふんわりと膨らみやすく、軽くてボリューミーな状態の生地に焼き上げることが可能です。
なぜシフォンケーキ型の真ん中に穴が空いているの?
シフォンケーキ作りに使う型の真ん中には、筒状のような穴が空けられています。
この穴は何のためにあるのでしょうか?
シフォンケーキの型は、背が高いものが多いですよね。
そのため、真ん中に穴が空いていないと、オーブンの熱源から遠い生地の中心部分まで熱が行き渡りません。
生地が生焼けになってしまうのを防ぐため、型の中心部分に穴が空いているというわけです。
真ん中の穴からもしっかりと火を入れて焼き上げることで、シフォンケーキ独特のふわふわの食感に仕上がるのですね。
シフォンケーキ・スポンジケーキ・パウンドケーキの違いは?
同じふわふわのケーキでも、シフォンケーキ・スポンジケーキ・パウンドケーキには使用する材料などの違いがあります。
シフォンケーキはバターの代わりにサラダ油を使い、しっかりと泡立てたメレンゲをベースにして作るスイーツ。
非常に生地が柔らかく、軽い口当たりとふわふわした独特の食感が特徴です。
スポンジケーキは小麦粉と砂糖、卵を使って作るシンプルなスポンジ状のケーキ。
ショートケーキやロールケーキなどさまざまなケーキのベースとして用いられることが多く、ほどよい甘さが口の中に優しく広がります。
パウンドケーキは小麦粉・砂糖・卵・バターの4つを材料に使う、シンプルなレシピのケーキです。
砂糖とバターをたっぷり入れて作るため、豊かなコクをしっかり感じられる贅沢な風味に仕上げられるのが魅力的。
オーソドックスなシフォンケーキのレシピ
家庭でも気軽に作りやすい、オーソドックスなシフォンケーキのレシピを紹介します。
材料
卵黄 4個
グラニュー糖 50g
サラダ油 30ml
牛乳 90g
薄力粉 100g
ベーキングパウダー 8g
卵白 250g
グラニュー糖(メレンゲ用) 50g
作り方
1.まず、ボウルに卵黄と砂糖を入れ、白っぽくもったりした状態になるまでハンドミキサーで混ぜ合わせます。
2.サラダ油を加えてホイッパーでよく混ぜ、馴染んだら牛乳を複数回に分けて加えきちんと馴染ませます。
3.材料が混ざったら薄力粉とベーキングパウダーを一度に入れ、粉気がなくなるまでホイッパーでよく混ぜます。
4.別のボウルに卵白を入れて、グラニュー糖を複数回に分けて加えながら、しっかりとツノが立つまで泡立てます。
5.卵黄が入ったボウルにメレンゲの1/3を入れて切り混ぜ、固さを調整したら残りのメレンゲも加えて、泡を潰さないように気を付けながら馴染ませます。
6.シフォン型に生地を流し入れたら表面をゴムベラでならし、180℃に熱したオーブンで25~30分焼きます。
7.焼き上がったら型から外さないまま、逆さまにして冷ませば完成です。
おわりに
今回は、シフォンケーキの由来や歴史、作り方にも役立つ豆知識などを紹介しました。
絹織物にもたとえられるような繊細な食感のシフォンケーキ。
アメリカ発祥のスイーツですが、日本でも高い人気を誇っています。
好きなクリームをのせたり、フルーツでデコレーションしたりと自由にアレンジを楽しめるのもシフォンケーキ作りの大きな魅力です。
おしゃれで使いやすい紙型なら、プレゼントにもぴったり♪
便利な紙型を用意して、ふわふわの美味しいシフォンケーキ作りにチャレンジしてみましょう!
作り方にも役立つ豆知識などを紹介しました。
絹織物にもたとえられるような繊細な食感のシフォンケーキ。
アメリカ発祥のスイーツですが、日本でも高い人気を誇っています。
好きなクリームをのせたり、フルーツでデコレーションしたりと自由にアレンジを楽しめるのもシフォンケーキ作りの大きな魅力です。
おしゃれで使いやすい紙型なら、プレゼントにもぴったり♪
便利な紙型を用意して、ふわふわの美味しいシフォンケーキ作りにチャレンジしてみましょう!